
『月刊COMICリュウ』2011年7月号に、出﨑統監督追悼のふろく冊子が付いていた。押井守監督が映画監督を論じる「勝つために戦え!監督篇」シリーズの番外編。押井守×西尾鉄也両氏の対談、ササキバラ・ゴウ氏の評論を掲載。
まず、表紙が良いですね(これ↑)。
本書独自の読みどころは、現在の押井守が、対等の立場から「同業のアニメ監督」をどう評するかの部分だろう。出﨑作品のメカ描写は酷評しつつ、ドラマチックな表現を買っていて、「理屈屋の押井監督にしては意外」と驚いた。
押井監督は出﨑監督と直接的な面識が無いに等しく、偶然、一度、喫茶店ですれ違った事があるだけだという。必然、故人の思い出語りは、新人演出時代に影響を受けた作品の話題中心となる。この辺りは、押井ファンなら耳にタコの定番エピソード(※)だが、脇道の部分で、初めて読むディティールがちらほらあった。
(※劇場版『エースをねらえ!』に他のアニメ映画には無い映画性を感じ、繰り返し観て学習した等)
ササキバラ氏の評論は、出﨑流テクニックそのものよりも、「独自の手法を用いて、彼が何を表現したか」に論点をおいて足跡をなぞる内容で、こちらも面白かった。

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